IBMではSiriの使用が禁止になった!
八王子美容室FIXのNishimuraです。先日IBM・Japanにお勤めのN様がおっしゃってました。米国IBMが社員に「iPhone」で「Siri」機能を使用してはいけないと指示し、ちょっとした騒ぎになっている。
同社はSiriには機密情報を漏洩させるおそれがあり、IBMのスタッフがiPhoneで同機能を使うのを禁じた」とコメントしている。
IBMはSiriの動作方法に懸念を抱いているという。iPhone 4Sの音声認識機能であるSiriは、ユーザーが発したことばを録音してサーバへ送信し、そこでことばの意味を解釈してから普通のテキストに起こしてデバイスへ戻す。Siriの“翻訳”能力は、同サービスを使用している不特定多数の人々から各種の方言を採取することで、効率的に改善されつつある。
だが、ユーザーがしゃべった事柄を記録してAppleのサーバへ送るというこの点こそが、IBMの不安の種だという。
IBMの企業秘密に関する情報をAppleが収集しているかもしれないなどと考えるのは行き過ぎのように思えるが、最近、Siriがセキュリティ侵害の被害を受けた可能性があることが話題になった。米国のラジオ・トークショーで司会を務めるラッシュ・リンボー(Rush Limbaugh)氏が、車で職場へ行く途中にiPhoneおよびSiri音声アシスタント機能が不具合を起こしたと語り、これがユーザーのミスによるものなのか、それともSiriがハッキングされた結果なのか議論になったのだ。
IBMは個人所有のMacやPC、携帯電話やタブレットを仕事に利用するのを企業が許可する、BYOD(bring your own device)と呼ばれるトレンドの推進派である。調査によれば、英国では企業の69%がすでにBYODを支持しているという。
従業員が会社に持ってくるデバイスに対し、IBMは厳格なセキュリティ・ポリシーを数多く適用しているが、今回のSiri使用禁止もその1つだ。「Cult of Mac」サイトは、IBMはiOSに内蔵されているモバイル・デバイス・マネジメント(MDM)フレームワークを用いて、すべてのiPhone 4S上でSiriを無効にしていると報じた。